隠キャ日記

おまえはおまえのままでいい

1人生活入門編:バイブル『暇と退屈の倫理学』

 

友達もそんなに、恋人はずっといない生活24年目になるんですが

こう長く続けてるとそれでも楽しめる技術が身についてくるもんです。

そのことについて彼女にフラれたての先輩に話したら「教えてくれ」と言うので1人生活のコツを綴って行こうかと思います。


まずは、大事にしてほしいルールについて
『暇と退屈の倫理学』という本を基に説明します。


『暇と退屈の倫理学』は人類にとって暇と退屈はどんな存在なのか多角的に検証した上で、暇と退屈との正しい付き合い方を教えてくれます。

1人遊びをするにあたって大事なのは何より「虚しさ」「寂しさ」がないこと。

暇つぶしをテキトーにやると感じちゃいますよね。

その解消法としてこの本で述べられているのが以下二つです。

① 思考し続けられることをする。
② 消費じゃなくて浪費する。

①思考し続けられること
人間と動物の違いは「環世界」=「生き物独自の世界観」を複数持ってるかどうかの差だと言います。
犬はずっと犬の目線で生きていきますが、人間は努力や環境で感性まで変えられます。
みんな職場にいる時の注意力で家の中も見ていないでしょうし、
楽家と一般人で同じ音楽を聴いても実質得ているものはかなり違うでしょう。

要は一個のものをずっと考えられないから、人間は虚しくなっちゃうんだそうです。
ならば、一つの世界に居続けましょう=ずっと考えられること探しましょう、ということです。
もうそんな考え続けられることがあるよって人は1人の時にそれをやりましょう。
そうじゃない人は、是非「学ぶ」ことから始めてください。
本の中で哲学者ハイデッカーが感じた退屈としてパーティ中の様子が挙げられています。
パーティでは美味しい食事、葉巻、楽しい会話などがあったけれどハイデッカーは暇つぶしでしかないなと虚しさを感じたそうです。
しかし、著者はここに反論します。「ハイデッカーに食事や葉巻の知識があれば楽しめたのでは?」
知識がある程度あるものであればそれについて考える助けになります。今までの皆さんの趣味もそうじゃないですか?
なんとなく知ってるものはハマれるでしょう。
コーヒーの味なんか勉強すれば、それについて考えることができる。ふらっと空き時間で入るカフェの楽しさもだいぶ違うでしょうね。


② 消費じゃなくて浪費すること
これは現代人の病気とも言えますが、
要するに「流行モンや人気に惑わされずにモノを選びましょう」ということです。

消費というのは「観念」を受け取るもの。
浪費というのは「そのもの自体」を受け取るものだそうです。

例えば、写真を撮りに流行りのレストランで食事をしたとします。その時あなたが受け取っているのは料理ではなく「人気という観念」です。
他に人気店があれば、次はその「人気」をもらいに行くでしょう。これでは話題になる店がある限り終わりが訪れません。いずれいつまでやるんだ?という虚しさがあるでしょう。

反して、自分だけのお気に入りの店で食事をすれば「料理自体」を楽しめるのです。
こちらはシンプルに自分を満たすための行為のため、食事に満足すればそれで充実感を得られるはずです。

 


以上の2つを守れれば1人でやることに対しての虚しさはなくなるはずです。

1人の時にやることは考えられることであり、自分の欲を素直に満たせるモノにしましょう。